CEOブログ

09年01月29日

東野圭吾 「片思い」

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  大学時代のアメフト同窓会の夜、帰りの路上で、主人公(元QB)は 出席しなかった女子マネージャーと出会う。 ところが彼女は卒業後いつの間にか「男」になっていた!  さらに「彼」は 好きな女性を庇(かば)おうとして、ストーカー男を殺してしまっていた!!

 アメフトの仲間たちは そんな元「女」子マネージャーを警察から守ろうとする。
 
 女性の肉体を持ちながら 男性の心が芽生えてしまった人。 この性同一性障害 (障害という言葉こそ問題だと小説にあるが私は中立)、 そこから話題は、性転換手術とかホルモン注射、スポーツ選手のセックスチェック、さらに半陰陽にも触れていく。
   
 これは、いわゆる同性愛の問題ではない。 あくまで自分のIDとしての性の問題。だ
 
 小説にはほとんど取り上げられてないが、文化的な性意識(たとえば日本人とアメリカ人は違うだろうし) と 肉体的な性区分の問題(半陰陽もそうだし、遺伝子染色体での23番目がXX(=雌)かXY(=雄)かの問題とか。  
 これは何かの雑誌で読んだ話だが、刑務所での凶悪犯では染色体異常XYYという「過剰に男性的な」収容者が多いという。
 
 正直言って東野圭吾ミステリとしてはいまいち長い割りに退屈。  個人的にあまりこういうテーマが好きじゃないというのもある。 
 しかし取材が綿密だと思う部分に尊敬するし、さすがにストーリーテリングの確かさでも感動できる。
 
 これは東野圭吾にとっては「秘密」の続編といえる話だろうか。  ちょうど「容疑者Xの献身」に対する「聖女救済」にあたるような感じ。
 
 その「秘密」では、バス事故で妻が死に、娘が生き残ったのだが、、その娘の心は妻だった。 外見は娘だが心は妻。 そこからの夫の葛藤を描く小説。   
 不謹慎な私には、肉体は若いが気持ちは熟女という・・ とてもXXな連想してしまうが、 同じ関西人とはいえ、真面目で理系な東野圭吾はそうではない。 残念 
 
 そういえばロバート・ラドラム「暗殺者」 (映画「ボーン・アイデンティティ」の原作) でも、エーゲ海で遭難して記憶を失った「私」が、やたらと戦闘的で殺人能力に長けている自分に驚かされる。CIA工作員として国家規模で訓練された一種のサイボーグ。 敵とCIA双方から狙われ、そこから逃亡しながら「自分探しの旅」を追う悲しい男。
 
 まるで、気持ちは淑女なのに、身体が娼婦のように、どうしても悪いことをする私・・というのが全世界共通の男が妄想するある種の小説とか映画のパターンだが・・  どうも不謹慎な私の妄想が続く。 
 
 ここからはセクハラではなくて、、
 
 この半陰陽(ふたなり)はビジネス的にも問題だ。 戸籍でもデータベースでも性別欄は男か女かしかない。  これは決して、オカマでも男装でもホモでもない。 肉体的な両性または無性なのだから。
 
 あくまで比率的に少ないなら無視できるのだろうか。 データベースに登録するときに性別は二種類でいいものだろうか?
 
 なにしろ戸籍・住民票でも健康保険証という国家規模でも、歴史上でも、これらを 「ないこと」 にしているのだから。  私らのような民間企業が心配する必要もないのかも知れないが。
 
 
 
(性別欄) 
 □ XX(女性) 
 □ XY(男性)
 □ どちらでもない。