HOME  ランドスケイプ ブログ  CEOブログの記事一覧  「セゾンの挫折と再生」

CEOブログ

10年06月03日

「セゾンの挫折と再生」

CEOブログ

日本経営史研究所編集「セゾンの挫折と再生」山愛書院

もはやなき堤家の西武鉄道やセゾングループを知らない若い人は興味ないだろうが。

 堤清二の了解も得て、グループ8社の社長も含めて取材した結果。 事業拡大、放漫経営、金融機関交渉などを淡々と分かりやすい章立てで述べている。

 

西武百貨店

西友

ファミリーマート

無印良品

ロフト

パルコ

西洋フード(CASA)

吉野家

クレディセゾン

セゾン生命

インターコンチネンタルホテルズ

ホテル西洋銀座

西洋環境開発(八ヶ岳高原ロッジ)

サホロリゾート

・・・・・

今、好調のファスト・ファッションやファスト・家具もちろんファスト・フーズなど、確かに安いのだがまるで華も夢もない。

 文化もどきの香りを感じるセゾンのこれらブランドはもはや解体されて堤清二の色は何も残ってない。 西友と二光通販は除いて、一流ではないが高級の夢を追ったグループの解体は残念だ。

 この本にも他でも、活字でもネットでも残っていないが、20数年前によく通っていた新大阪駅前にあった独特のフロントとバーがある会員限定のビジネスホテルの一階に、当時はまだ西武流通グループと名乗っていた、生鮮スーパーと無印良品と世界の酒と花屋と変わった雑貨と美術品という独特の業態のスーパーはいまだに懐かしい。紀ノ国屋にも明治屋にもイカリスーパーとも違う、男性客比率の高い店だった。深夜まで営業の風変わりなスーパーには文化の香りがあった。

  弟だが主流を継承した堤義明のような経営者は日本全国の地方都市にいくらでもいるだろう。 二代目の地主でスーパー、ホテル、タクシー会社、パチンコかカラオケ、飲食などの小コングロマリット。。メガフランチャイジーなども似ている。 弟の堤義明のコクド+西武鉄道+プリンスホテルのほうが兄清二より規模は大きいのだが、特異性では全く違う。

 堤清二に作家として読んだこともないが、文化人型経営者としては天才でとても独創的だった。バブル崩壊さえなければ今でも楽しませてくれただろうに。 P5210648.JPG