BLOG BLOG 事例で見るデータ統合の課題と成功ポイント

2016年09月21日

「データ統合 課題」とは、「データ統合」とインターネットで検索をすると表示される関連語の一つです。
それほど、データ統合が難しいものだとお考えの方、また過去に頓挫した経験がある方もいらっしゃるのかもしれません。

データベース統合の課題とはどんなものがあるのか、どのような点に注意するべきなのか、 また成功している企業はどのような施策を行っているのか、今回はこの点について触れていきたいと思います。

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目次
1.データ統合とは
2.データ統合の課題
3.オフィスサプライメーカーに見るデータ統合事例
4.ランドスケイプのデータ統合
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1.データ統合とは

 グローバル化、IT化が加速し、競争が激化する現代。今まで以上に、いち早く変化に気づき、的確な経営判断を下すことが求められています。
 現状を正確に把握し分析するためには、まず、正確なデータが必要です。データが正確でないと、正しい現状把握もできませんし、誤った経営判断を下すことになってしまいます。

 ところが、情報システムの分散化、サービス単位の顧客管理などにより、データがバラバラ、また重複データが多く、そのまま分析に使用できるデータがない、といったお悩みを多く伺います。
 そこで、解決策となるのが「データ統合」です。「データ統合」とは、自社の傾向を把握し更に営業効率を高めていくための最初の一歩なのです。

2.データ統合の課題

 しかし、実際には「データ統合」とインターネットで検索をすると、「データ統合 課題」と関連語が出てくるように、「データ統合」にはいくつかの難しい点があります。

 では、どんな点がデータ統合の課題になるのでしょうか。具体的に見てみましょう。


・データ統合の課題①: サービス(事業部)ごとの顧客管理や情報システムの分散化により、データが散在しており、また略称名や誤記名など 表記がバラバラである

・データ統合の課題②: 市町村合併や移転、吸収合併など、企業情報が変化する

・データ統合の課題③事業所や工場などの取引先が多い場合、照合データ自体が少なく名寄せができない

 ①の場合、様々な場所でデータが発生していて、その場その場で使いやすいような表記になっていることも少なくありません。また、「NEC」、「日本電気」、「ニホンデンキ」などのように、同一企業でも異なる表記で登録されている場合が多くあります。
 また、②のように、企業情報は日々変化するものなので、過去の企業情報も蓄積し、どの企業が同一企業かどうかを見分ける必要があります。
 その他、③のように、取引先企業に事業所が多い場合、データ統合が難しく、プロジェクト自体が頓挫してしまったというお話もよく伺いますので、外部リソースを検討される場合には、上記3点の対応が可能かどうか、確認してみることをお勧めします。

3.オフィスサプライメーカーに見るデータ統合事例

それでは、具体的にデータ統合に成功している企業はどのような施策を行っているのか、成功ポイントも合わせて見てみましょう。

■クライアントプロフィール:
商材: オフィスサプライ
ターゲット: 企業全般

このクライアント企業は、
競合商品が多いため離反客が多く、 どうにかして自社顧客を囲い込みたい
というお悩みをお持ちでした。

 そこで、まずサービスごとに分散していた顧客企業データを統合し、自社全体の顧客を可視化することにしたのです。上記で述べていた現状の正確な把握です。
 また、データ統合時には、顧客企業の系列関係も可視化しました。そうすることで、既存顧客のグループ企業の中で未契約の企業を特定することができました。その他、グループ企業の中で、サービスAに契約している企業とサービスBを契約している企業がそれぞれ存在している現状なども把握できたのです。

 そこで、同様のニーズを持っている可能性が高く、関係性の高い、既存顧客のグループ企業の未取引企業に優先的にアプローチしたり、事業所単位で契約をしていたサービスをグループ割引にすることで、離反防止につなげることができました。

データ統合の課題と成功事例

 この案件での成功ポイントは、大きく以下となります。
1. サービスごとに顧客データが分散していても、略称名や誤記名で登録された情報の表記統一ができた点
2. 社名変更、移転、統廃合など、日々変化する企業情報も網羅したデータ統合を実施できた点
3. 取引先に多く含まれる事業所や工場もデータ統合ができ、企業の系列関係を把握できた点

 また、このクライアント企業は、顧客データ統合ツール「uSonar」※を導入し、データ統合はもちろん、企業の変更情報の自動メンテナンス、未開拓市場の可視化、Eメール送信、自社サイトの閲覧企業やEメール開封者の把握をリアルタイムで行っています。
 競合商品が多いため離反客が多い点が悩みでしたが、優先的にアプローチを行うターゲットの可視化、各顧客に対する最適なサービスの提案、そしてエンドユーザーにも価格面でのメリットも出すことができるようになり、Win-Winのビジネスモデルを確立しました。

4.ランドスケイプのデータ統合

 ランドスケイプでは、日本最大の820万拠点の企業データを独自構築しており、この独自構築で培ったノウハウをもとにクライアント企業にデータ統合サービスを提供しています。
 この820万拠点の企業データは、大手企業だけではなく中小企業、事業所、工場、官公庁なども網羅しているので、取引先に事業所が多い、工場が多いという企業でも、ぜひご相談ください。

 また、顧客データ統合ツール「uSonar」なら、データ統合・企業の変更情報の自動メンテナンス・未開拓市場を定量的に把握しアプローチすることが可能です。
 特に、データ統合では、統廃合や移転、倒産、社名変更など、企業データが日々更新されていくことが大きな課題です。 ランドスケイプでも2016年のデータメンテナンス量は約334万拠点にも上ります(2016年9月現在)。
  「uSonar」は、ランドスケイプが日々メンテナンスを行っている820万拠点の企業データと、ランドスケイプが蓄積している企業データの過去情報と連携しているため、日々更新されている企業データもデータ統合を行うことができます。 また、データ統合ツール内で企業の変更情報を自動でメンテナンスするため、データメンテナンスコストが格段に下がり、現状把握・分析を即座に行うことができます。
 MA(マーケティングオートメーション)やSFAとの連携も可能ですので、データ統合に関心のある方はぜひお声がけください。



【BtoB】データベースマーケティングによる顧客管理方法とは?

顧客データ統合ツール「uSonar」