2018年02月21日
2018年2月6日、Tableau Japan社、セゾン情報システムズ社、ランドスケイプの共催セミナー。
「 Tableau japan社の「Tableau」の使い方とは?~営業現場が「動ける」データ利活用とは?~」を実施しました。
以下、実施報告記事となります。
概 要
詳 細
第1部ランドスケイプからは、分析の精度を高めるうえで必要となるデータベースの管理方法について説明しました。
1.効果的な分析をするためのデータ構築術がわからない
分析の精度を高めるためには、まず基になるデータベースの精度を高める必要があると説明しました。
そして多くの企業がデータベース構築の際に抱える問題についても説明しました。例えば以下の図のような問題です。
上図のままでは、データベース上の企業数は5社と判別するでしょう。しかし実際には、表記揺れや統合によって、重複が生まれています。正確な社数で捉えようとすると、青枠で囲ったように2社と捉えるべきだったという典型例です。
分析結果の精度があまり高くないのでは?と疑う時、多くの企業は分析の手法に視点を当てがちです。しかし実際は分析の基になるデータベースの精度が、分析の精度に直結しているのです。
2.顧客データベースの管理・メンテナンスで分析の精度は上がる!
企業重複は統合・表記揺れのほか、「分析のために社内のデータをとりあえず集約させてしまう」(下図)などといったタイミングで発生することが非常に多いです。
このようなデータ集約は、データベースの精度及び分析の精度を下げるリスクを含みます。具体的には、1章の図のように、表記の違いから重複が発生する、過去社名、移転前住所のまま誤ったデータで、そのまま分析が進められてしまうといった内容です。
しかし逆に言えば、企業の名寄せ・データ整備さえ行えば、正しい社名、正しい社数での顧客分析を可能にし、分析の精度をぐっと高めることが可能です。
ランドスケイプでは「LBC」という820万拠点の法人事業所情報を独自に構築しています。820万拠点の事業所情報データベース「LBC」は、企業の正式社名はもちろんのこと、住所の情報、企業の売上や利益などの属性情報を保有しています。
また、社名変更や合併、統廃合などの変化にも日々対応・更新をしており、各企業のマーケティング分析の精度を高めることに一役買っています。
顧客データ統合ツール「uSonar」は、事業所情報データベース「LBC」を搭載しており、TableauをはじめBIツールとの連携も可能です。連携することにより、ツール内の企業情報のデータクレンジング・名寄せを行い、常に分析の精度を高めた状態で保つことを実現できます。
Tableau Japan社からは、BIツールを駆使し、デジタル時代のスピードに応える効率的なデータ活用の手法を紹介しました。
1.Tableau、セルフサービスBIとは?
世界に57,000社ものユーザーを持つTableau Japan社は、「BIソフトウェア」を売る会社であり、「分析カルチャー」を提供する会社です。
Tableau Japan社のメッセージとして、データの分析には、スピードと当事者意識が重要であると説明しました。
例えば、分析依頼を行うなかで、第3者への委託を行うとします。しかしながら、委託をするとまず工数がかかる分、時間がかかり、スピードが失われます。また条件をまとめて依頼をするだけで、依頼者側に当事者意識が欠けていると、分析結果が納品されたときには何を目的に依頼したかの詳細の記憶が薄れてしまっている。まさに分析することが目的になってしまっていることがあります。
セルフサービスBI、「Tableau」はこのスピードと当事者意識の欠如の2点を補うツールです。
安価なコストで、スピード感を持って、シンプルな操作感で分析を実現します。
また、営業状況の可視化ができ、現場の担当者が自身で仮説検証ができる機能を備えたBIツールです。
無料のトライアル・無料ハンズオン、価格についての詳細は以下リンクからTableau Japanのホームページをご覧ください。
Tableau Japan社のメッセージとして、データの分析には、本人が能動的にデータを活用し、データに基づいて仮説検証を実行できることが重要であると説明しました。
そのためにはデータを定量的かつ定性的に可視化できる状況が必要不可欠です。Tableauでは営業が自身の営業活動をデータに基づいて分析できる環境が整っています。ツール上で可視化、及び共有化もできるため、営業自身が振返り、データに基づいて自身の活動を分析、改善、試行錯誤することができます。
また、ユーザー企業同士のコミュニティも充実しており、豊富なため、ユーザー企業同士の情報交換も活発です。このコミュニティの充実度を導入の決め手にするユーザーもいます。
無料のトライアル・無料ハンズオン、価格についての詳細は以下リンクからTableau Japanのホームページをご覧ください。
Tableau Japan株式会社
https://www.tableau.com/ja-jp
セゾン情報システムズのHULFT事業部ではファイル連携ツール「HULFT」、データ連携ツール「DataSpider」などの企業向けソフトウェアの開発・販売を行なっています。2016年の「CRMベストプラクティス賞」にも輝いた企業で、マーケティングの実践事例も多く持っています。今回はセゾン情報システムズ社がマーケティングオートメーションを導入し、 どの点に注意して利用しているかをお話いただきました。
1.セゾン情報システムズ社のツール導入背景
セゾン情報システムズ社のマーケティング活動は、日本オラクルのマーケティングオートメーション「eloqua」を使って行っています。
しかし顧客の分析自体はExcelを使って管理していました。リードを獲得しても、リード育成の管理が難しく、Excelでの管理に限界を感じていました。
また、各リードにはどうしても足りない情報がありました。企業の情報です。分析の軸とする企業規模などの情報が不十分であったために、分析の結果も効果的ではありませんでした。
マーケティングの分析には、企業の規模などの属性情報は、精度を高めるうえで欠かせない要素になっています。そこでセゾン情報システムズが採用したデータが、ランドスケイプの法人マスタデータ「LBC」でした。
2.Excel分析からTableau分析へ変更
LBCを使って、eloqua内のリードデータに企業情報を付与することに成功したセゾン情報システムズは、自社製品の「DataSpider」を使い、自社固有データとの紐づけ行い、Tableauを用いた分析を行いました。多くの時間をかけてExcel分析を行っていましたが、Tableau導入によって分析の質は飛躍的に向上しました。可視化という点ではマーケティングの受注貢献度を正確に把握可能に、各種分析の利便性も向上しました。
3.顧客の興味に合わせたコンテンツマーケティング実現
ランドスケイプの顧客データ統合ツール「uSonar」から業種、規模等の企業属性情報を自社DBに付与する事で、 顧客のセグメントに合わせたコンテンツマーケティングを実現しています。
また、セグメントに合わせたコンテンツマーケティングのターゲティングと結果分析を、セルフサービスBI「Tableau」で行っています。マーケティング戦略を決定し、施策の結果を目に見える形でレポーティングし、SFA/マーケティングオートメーション、「uSonar」を用いて行った施策を分析しています。
データを整備し、分析に特化したツールと併せて使うことによって、営業に引き渡したリードのパイプライン化率が5%から、30%に大幅に改善されました。
株式会社セゾン情報システムズ
http://home.saison.co.jp/