BLOG BLOG 【セミナーレポート】「60%業務工数削減 × 中小企業市場含めたデータ基盤構築」業務効率化事例

2019年12月11日

2019年11月27日(水) 株式会社日本HP との共催セミナー「60%業務工数削減 × 中小企業市場含めたデータ基盤構築」業務効率化事例
を開催いたしました。以下、セミナー内容の実施報告記事です。

第1部
『SMB(中小企業)市場を整備するデータ基盤:国内企業を網羅した法人マスタデータベースLBC』

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株式会社ランドスケイプ
広域グループ執行役員
戸叶 勝利

ランドスケイプでは、顧客データ管理の課題と解決策をご紹介しました。

1.データの壁

2019年、法人のいわゆるマーケティングや営業部門の方にアンケート調査を行ったところ、自社の「顧客データの管理」について、80.7%の方が満足できていない。
という結果が導き出されました。

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では、顧客データの管理は、どのような点で問題があるのでしょうか?

一つは、顧客データを正確に維持することは困難を極めるという点、もう一つは、システム間をまたぐ情報の連携が容易ではないという点が上げられます。

例えば以下のように・・・

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人の目でみれば簡単に分かることでも、システム上で管理する場合、
また別のツールやシステムをまたぐ場合、情報の更新・メンテナンスは、顧客データを管理する上で大きな壁となります。

2.辞書を使う

以上のような壁を取り除く手段の一つが、外部データの活用です。

ランドスケイプでは、法人マスタデータベース「LBC」を構築しています。
このデータベースを外部情報として、辞書的に用い、自社の顧客データとマッチングさせることで、企業の統廃合、住所移転、社名変更などの更新・メンテナンスが可能になります。

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また、LBCには各法人の拠点毎に11桁のコードを付与しています。
このコードをマッチキーにすることで、表記の違う社名で作られたレコードの統一、各種システム間の情報を連携させることも可能になります。

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3.おわりに

このように、外部データを辞書的に用いることで、自社の顧客データは恒常的なメンテナンスが可能になり、簡易工数の負担も削減されます。

また、市場の母数や抜け落ちていた属性情報(売上規模・従業員数など)を取得することで、
これまで把握できなかった、自社の顧客に対する強みや、市場に対するポテンシャルを掴むことにも繋がります。

法人マスタデータベース「LBC」について、詳しくはこちら
https://usonar.co.jp/service/lbc/

第2部
『ユーソナーAPI 実装事例紹介』

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株式会社日本HP
セールスオペレーション本部 システム企画部
部長 青木 謙児 氏

2014年に設立された、日本HPは、お馴染みのPCをはじめ、それに付随するサービス、ソリューションを展開しています。
今回、業務工数の削減とSMB市場におけるデータ活用についてお話いただきました。

1.国内 単独ブランド シェア No.1

日本HP社は、外資系のPCメーカーとしては珍しく、Made in Tokyoの一面があります。
都内で一部製品の生産がされ、高品質なカスタマイズ製品が最短5営業日で、注文先に届けることができます。

このような取り組みも手伝い、2019年度 日本HP社は、
国内の法人・個人向けPC市場において、単独ブランド初となるシェア No.1 を記録しました。

しかし、順調に右肩上がりにシェアを伸ばしていくその裏では、限られた人員、リソースの中で、より多くの案件に対応していかなければならないという難題が起こっていました。

特に、eコマース領域においては案件の急増に伴い、販売パートナーの確認や登録作業といった業務工数が増大し、キャパシティオーバーに瀕していました。
限られた人員・リソースで、いったいどのように急増する案件に対応したのでしょうか。

2.業務管理工数の60%削減!

日本HP社では、第1部でご紹介したLBC(法人マスタデータベース)と、同社で保有するデータを連携させる「ユーソナーAPI」を活用いただいています。

営業担当や販売パートナーが、案件申請・見積もりの取得を行うオンラインストアとLBCのデータベースを各種API連携させることで、
「法人番号の確認」や「営業管理の為の顧客登録」といった、業務工数の削減を実現しています。

【LBC(法人マスタデータベース)と連携させる「ユーソナーAPI」】
・企業名から該当企業を検索するAPI
・業種・売上規模など属性情報を取得するAPI
・企業情報を更新させていくAPI

これら各種APIを活用することで、販売パートナーとの契約をオンライン上で全て完結させることが可能になり、時間・人手ともに低減。

結果、業務管理工数を簡素化させることで、案件登録や申請企業の確認に割いていた人手を 60% 削減するにいたりました。

また、日本HP社では、LBCを活用し、SMB市場のデータベース基盤を構築しています。
SMB顧客の購入履歴に対し、LBCにある属性情報(企業の売上規模や業種など)を付与することで業種、従業員数の範囲において、製品ごとにどのような種類・価格帯ごとで販売できているのかを可視化しています。
これにより、SMB市場における商材の強み/弱みを分析することができます。

3.おわりに

日本HP社では、PCの販売にとどまらず、昨今の働き方改革に伴い、セキュリティ対策やワークプレイスのソリューションの提案にも力を入れております。

株式会社日本HPについて、詳しくはこちら
https://www8.hp.com/jp/ja/hp-information/index.html

第3部
『インタビューセッション/質疑応答』

ランドスケイプから日本HP社へ、データ活用、並びに今後の業務効率化について社内の取り組みなどをインタビュー形式でトークセッションを行いました。
また、当日会場からの質問にもお応えし、現場レベルのリアルな取り組みと課題についてお話しました。

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