BLOG BLOG 製造業におけるDX推進 ~ 崖を越える2つの取り組み ① ~

2020年09月17日

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前回は、DXが求められる理由、そしてDXに向かうデジタル化の4ステップについてお話ししました。
「2025年の崖」を越えるために、製造業でいま何が求められているのか、考えていきます。

(←前回コラムへ「製造業におけるDX推進 ~「2025年の崖」を乗り越える~」)

1.崖の向こう

「2025年の崖」とは、
デジタル化を促進できない既存システムのままで、DXが進まなければ「2025年以降、最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性がある」という問題のことでした。

この時点で既にDXに取り組まなくてはならないわけですが、この問題をクリアし、崖を乗り越えられれば、2030年には実質GDP"130兆円超"の上積みが実現できる、と経済産業省からは明るい未来も示されていました。
(参照:『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』)

ただし、2030年の前には文字通り深い崖が待ち構えています。
この崖を越えるために、製造業に求められる取り組みは大きく2つあると考えます。

2.崖越え ①「システムの基盤」

1つ目は、システム基盤を構築すること。
DXに向けた、デジタル化に耐え得るシステム、IT環境を整えることが先決だと思われます。

経済産業省のDXレポートによると、日本企業の約8割が、「レガシーシステム」を抱えていて、複雑化・老朽化・ブラックボックス化した基幹系システムなどが、デジタル化を阻害していると指摘されています。

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(出典:経済産業省)

特に製造業において、老朽化したシステム、いわゆるレガシーシステムは総合的に高く、上記の経済産業省のDXレポートにある通り、DXの足かせとなっていることが分かります。

長年使われてきたレガシーシステムは、一見すると安定して動き続けているし、何の問題もないように見えます。
しかし、進化し続けるテクノロジーに対応できなかったり、昔ながらの技術を使いこなせる人材も年々不足しているため、システムを改修したり更改するには膨大なコストがかかることも事実です。
さらに、2025年は製造業を中心に導入されているSAPのERPのサポートが終了するため、システム全体の見直しが不可欠な企業も多いはずです。

DXを実現して今後も成長を続けるためには、レガシーシステムを新たな技術を使って刷新し、これまで運用・保守に費やしてきた人と時間をデジタル化推進、IT環境を整えるために投入する必要があります。

"「2025年の崖」に落ちないため"取り組みとしてシステム基盤の重要性についてお話ししました。
しかし、システム環境を整えるだけではDXにはまだ不十分です。
システムは器(うつわ)であって、次に重要なのは、中身の「データ」です。

3."システム=器" と "データ=中身"

今や企業のあらゆる業務は、さまざまなシステムによって支えられています。
製造業においては、製品の生産は生産管理システム、生産のための材料の仕入れに使われる管理システム、材料の在庫や生産した製品の在庫管理システム、そして生産した製品はどこにどれだけ納品したのかを管理するシステム、最終的に経理システムには製品の売り上げやコストのデータが管理されています。

このような一連の流れには、その業務内容に合わせてそれぞれの目的に合ったシステムが存在していますが、さらにそのシステムの中にはシステムごとに最適化された「データ」が存在しています。
システムやツールといった器を変えるだけでなく、中身の「データ」にも目を向ける必要があります。


次回、2つ目の取り組みとして、"崖越え ②「データの基盤」"についてお話しします。



システム基盤の構築、統合・一元化についてはこちら

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