BLOG BLOG 製造業におけるDX推進 ~ データ活用への取り組み事例 ~

2020年11月10日

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これまで4回にわたり、製造業におけるDX推進に必要な要素、求められる取り組みについてお話ししました。
今回は、実際にDXの足掛かりとしてデジタル化を推進し、データを駆使したセールス/マーケティングにシフトした、株式会社サトー様の取り組みを紹介します。

1.「NICE」によるデータトランスフォーメーション

前回は、顧客データを活用するには?という軸で、データ活用に必要な4つの要素「NICE」についてお話ししました。

■データ活用のための「NICE」
 Normalize(標準化)→ Integrate(一元化)→ Correct(補正)→ Enhance(属性付与)

システム化、デジタル化によって取得できたデータに対し、こういった整備・加工を施し、あらゆるデータを繋ぎ合わせることで、これまでにないインサイトを得ることが着実にDXに繋がります。

(←前回コラムへ「製造業におけるDX推進 ~ データ活用に必要な4つの要素 ~」)

では実際、顧客データを活用するとどのような成果につながるのか?
製造業における、データを中心としたセールス/マーケティングへの取り組みを、事例とともに紹介していきます。

2.現場からのデータ変革

株式会社サトー様(以下、サトー社)は、ラベルプリンタ、RFIDなど自動認識ソリューションで国内シェアナンバーワンの、製造・販売 一体のメーカー企業です。可変情報ラベルメーカーとして世界1位、バーコードプリンタは世界2位のシェアを誇っています。

そのサトー社が、従来のセールス/マーケティングを変えるためにまず取り組んだのが、営業の現場レベルでのデータ変革でした。

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ここから、取得できるようになったデータを活用して、顧客に対しより効率的なアプローチやコミュニケーションの最適化に繋がるわけですが、その際、データの連携と情報不足の課題がありました。

営業部門ではCRM/SFA、マーケティング部門ではMAを導入していて、システム上はお互いに連携していましたが、中身のデータにはどうしてもズレが生じていました。
企業の重複が生れてしまったり、営業担当が活動履歴を残す企業が同一企業で複数存在していたり。さらには社名や住所が古い情報のまま更新されていなかったりといった障壁のため、折角システムの導入によりデジタル化したデータも、活用しきれていない状態が続いていました。

3.「企業データベース(uSonar)」の活用

同じようにデータ活用に障壁がある状況で、「人力で企業の情報を調べて入力していく」「自社でリソースを割いてメンテナンスし続ける」といったやり方をしている企業もあるかと思います。
しかし、情報/データは登録されたその日から古くなっていき、件数が増えるにつれて人力での作業には限界があり、同じようにリソースもコストも右肩上がりになります。

このようなデータ管理における課題解決ために、サトー社が実行したのは、外部のリソースとして、"企業データベース(uSonar - ユーソナー)"の活用でした。

manufacturing_Industry_dx_5_pic2.jpgのサムネイル画像

"企業データベース(uSonar)"をマスタとして社内のシステム、データに連携することで、陳腐化している情報の更新、メンテナンスといった工数を自動化。さらに、"企業データベース(uSonar)"からは業種や売上規模といった属性情報をSFA、MA内の企業情報に付与することでデータのリッチ化を促進しました。

通常、名刺にある情報といえば、社名・住所・電話番号・メールアドレス といった内容に限られます。
そこに、この担当者の属する企業が「どんな業界なのか」「利益はどれくらいか」といった情報があることで、MAからのメール配信においても、業種ごとに送る内容を変えてみたりと、画一的でなく、相手のニーズにあった内容を送ることができます。

このような取り組みを実践し、MAによるメール配信での自社セミナーへの集客率は、データ活用前と比べて約5.7倍と飛躍的に向上。さらに、マーケティング部門からは年間300件を超える商談創出に繋がっています。

積極的にデジタル領域を活用することで、データの徹底活用による顧客起点のマーケティングにシフト。その背景には、"企業データベース(usonar)" 活用による、"データトランスフォーメーション" を実行した背景がありました。


 【事例セミナー資料】
 株式会社サトー様は、ランドスケイプの主催するセミナーに登壇いただき、自社のセールス/マーケティング事例についてお話しいただいています。
 セミナーでお話しいただいた、顧客データ活用に関する内容についてはこちら

 「サトー社様共催 セミナー実施報告記事
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 株式会社サトー Webサイト
 https://www.sato.co.jp

4.おわりに

全5回にわたり、「製造業におけるDX」というテーマでお話してきました。
DX推進の目的に始まり、DX実現に必要なデジタル化、IT環境、そしてシステムの導入後、如何にデータを集約し、活用できるよう整えるのか。
データを活用できる段階にきて、ようやくDXの目的となる"デジタルを使った新しい価値・サービス・ビジネスの創造"へと動き出すことができます。

ランドスケイプでは、DXの実現、これからの企業の事業推進において無くてはならない「データの活用」を支援しています。


株式会社サトー様のデータ活用を支えている「企業データベース」について、詳しくはこちら
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「製造業におけるDX推進」シリーズ
第1回「製造業におけるDX推進 ~「2025年の崖」を乗り越える ~
第2回「製造業におけるDX推進 ~ 崖を越える2つの取り組み ① ~
第3回「製造業におけるDX推進 ~ 崖を越える2つの取り組み ② ~
第4回「製造業におけるDX推進 ~ データ活用に必要な4つの要素 ~
第5回「製造業におけるDX推進 ~ データ活用への取り組み事例 ~

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