BLOG BLOG ビッグデータ時代のデータベースマーケティングセミナー実施報告

2012年03月28日

3月28日と29日に「ビッグデータ時代のデータベースマーケティングセミナー」を実施いたしました。
本セミナーは、米国アクシオム社で上級職を務める等、データベースマーケティングの世界で30年以上のキャリアを持つRick Field(リック・フィールド氏)に特別に来日いただき、同時通訳で行いました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。


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第一部では、リック・フィールド氏より、IT業界で重要なキーワードとなっている"ビッグデータ"の活用についてお話しいただきました。
様々な事例を元に、ビッグデータには以下の3つの課題があることをご教授いただきました。

まず第一にボリューム(Volume)という課題です。
統計情報によると、直近2年間で収集されたデータの90%の情報量は、それ以前500年間かけて集められた情報量に匹敵しています。そのため我々が収集しているデータというものは、我々の常識をはるかに超えるものです。ITの部署にはこれらのデータがあるはずなのに、実際に利用可能なデータは、約50%ほどしかなく、かつ実際に収集されているデータのうち、25%しか活用できていないという現状が、多くの企業で起こっているというお話がありました。

次にスピード(Velocity)です。
米国1,000社の企業への調査で、41%の企業がリアルタイムでデータにアクセスでき、その21%が、その日のうちにはアクセスできると答えています。残りの30%以上の企業では、ITの部署にお願いして何日もかかると答えています。事例として、世界最大の小売業であるウォルマートのお話がありました。

最後に多様性(Variety)です。
紙で収集する場合あればコンピュータに入力されたデータもあります。新規加入のデータは解約、変更、クレームなどの様々な情報があります。フォーマット、そして同じレコードではないデータです。それらを実際に分析しなければなりません。ラテンアメリカにある大手通信会社の事例のお話がありました。

ビッグデータは、このように大きく3つの課題がありますが、うまく活用できれば、様々な知見を得ることができるため、ビジネスを成功に導いてくれます。
またビッグデータ活用に対する投資からビジネスの成長に導くためには、チーフデータオフィサーの選定や、目的、データ計画などのロードマップをきちんと策定することが、前提として重要であることを米国の事例を含めてお話いただきました。


第二部では、ランドスケイプより、以下のサービスをご紹介させていただきました。
・顧客DBの統合・分析ツール「LBCクロス」
・Googleアナリティクスから潜在顧客を抽出できる「LBCログアナライザー2.0」
・入力支援支援ツール「かんたん登録_企業情報マスターデータAPI」

ランドスケイプはこれらのソリューションだけでなく、日本最大のデータベースを駆使して、様々なマーケティングソリューションを構築しております。

最後にデータの重要性が分かっていても、実際にうまく活用できていないケースは、日本の企業でも多く見受けられます。まずは、自社内にどのようなデータが存在し、どのような使われ方をされているのかを、もう一度調査されてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
本セミナーがデータの重要性を再認識していただき、ビジネスを成功に導くきっかけとなれば幸いです。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。