2008年06月17日
調査チームの天間です。
実は今年の四月から仕事をしながら産業技術大学院大学に通っております。
専攻は創造技術専攻で、"ものづくり"に関する複合的な知識の習得と実践力、
いわゆるコンピテンシーの習得を目指すという内容です。
昨日受けた講義の中で興味深かった事を、今回記載したいと思います。
タイトルの通り、モノとコトについて考えるという講義だったのですが、
"コト"という日本語は別な国の単語には訳しにくいとの事でした。
例えば、英語、そしてフランス語でも、スペイン語でも。
日本独特の言葉、曖昧さが残るような言葉、でも皆がよく使っている言葉ですよね。
私が直感的に感じた印象は、記憶や思い、感情、五感、など
意識の下にある出来事を含めた時に、 "コト"って言葉を使っているのではと感じました。
例えば、"赤ちゃんが好き"って言いますが、"赤ちゃんの事が好き"
ってあんまり言わないよう気がします。
だけど、"○○のコトが好き("○○には自分の子供、知り合いの赤ちゃんなどが入る。)
という場合をイメージした場合は、出会った印象、生んだ人への思い出や思い、
などなど、記憶や感情が含まれる場合が多い気がしませんでしょうか?
子供が言う、「お母さんのコトが好き」、そのコトには記憶、思い、意識が
含まれている。だから、コトって使ってしまう。
日本人が無意識かつ頻繁に使う"コト"という言葉、結構奥が深い気がします。
モノを作るにせよ、サービスを作るにせよ、モノとコトが入り交じっている事が多く、
それぞれの商材の特性に沿って、どちらに重きを置くか、 また、どちらにイメージ置いた
戦略を立てるのか、奥が深いながらもチャレンジしたい領域であります。