BLOG BLOG 本「生産性マネジャーの教科書」から学ぶ。 ~メンバーの目標設定から会話術まで~

2018年03月30日

このブログは、現在チームを率いている役職者の方向けに執筆しています。 参考にしている書籍は、「生産性マネジャーの教科書」です。
なお、参考書籍は、以下のとおりです。

■本間正人 河村庸子著 「生産性マネジャーの教科書」

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1.部下の目標設定。定量目標と定性目標の違いを知る

生産性マネージャー_目標設定

目標設定。
みなさんの会社では、目標設定を定量と定性のいずれか、または、 両軸の視点で設定をしていますでしょうか?
この章では、目標設定における定量と定性のそれぞれのメリットを 記述します。

①定量目標のメリットとデメリット

(メリット) 実績ならびに評価の展開がしやすいこと。
(デメリット) 目標達成/短期的視点の運営傾向が強くなること。

①定性目標のメリットとデメリット

(メリット) 会社ならびにチームの目的、中期的視点で運営ができること。
(デメリット) 実績ならびに評価の展開がやりづらいこと。

私は、本書で定量目標に寄りすぎてしまうデメリットを認識することができました。

つまり短期的な視点となりやすいということです。
チームメンバーが同じベクトルで業務推進するには、定量目標の先にある会社の方針沿った目的と一貫性を持つ必要があります。

数値を追いかけるという行為は、とかく近視眼的な動きになりかねません。
ランドスケイプでは上司が会社の方針に対して、定性目標を定め、定期的に振り返る場を持っています。
それにより、短期的な数値目標とあわせて、チームとして、どのように貢献できているのか、そして、どこに躓いているのかを
上司、部下共に把握しています。

定性目標は本質を考える必要があり、チームメンバーに伝える前には要素分解することが大切だということです。

2.部下の自主性を引き出す「会話術」とは?

生産性マネージャー__会話術

みなさんは、メンバーと定期的に、たとえば2週間に1回くらいの頻度で面談をしていますか?

面談を通じて、メンバーが困っていることを把握したうえで、 業務支援や精神的なケアはできていますでしょうか?
私は、書籍「生産性マネジャーの教科書」を通じて、私が語るのではなくて、メンバー自身が率先的に語ることができる雰囲気を
つくることが重要であると 改めて認識することができました。
では、どのような会話を展開したら、メンバーは率先的に話を展開してくれるのでしょうか?

【部下が自主的に語りだす会話術とは?】

「**さん、本日の業務でうまくいったことはなんだろう?  あえて、一つだけあげるとしたら、どんな内容だろう?」
「**さん、本日の業務をとおして気づいたこと、学べたことはありませんか?どんなことでもいいよ。
ひとつだけあげるとしたら何だろう?」

メンバーは、メンバー自身の行動を深く掘り下げる、考えるという機会を手にいれることができます。
メンバーの内省を促進させる質問を繰り返すことで、メンバーは、出来たこと、学べたことを自己認識できるようになります。
さらにチームメンバーは端的に伝えようとするため誰の、何の話か、と聞き返すこともあるかと思います。
その場合にも、また、「立場力」を使うのではなく、「個人力」としてメンバーと接することが必要です。
その上で抜け漏れを「5W1H」を確認していくことで、部下は少しずつ本質を語りだすのです。

このような自己認識の機会を増やすことが、結果的にメンバーの自主性や気づきにつながっていきます。

3.部下の自主性を引き出す「雰囲気づくり術」とは?

皆さんにとって、「生産性マネジャーの教科書」の本は、実務すなわち行動に展開しやすい内容も多く記載されています。
その中で、部下の自主性を引き出す「雰囲気づくり術」についても記述がありますのでご紹介します。

上司であるみなさんに質問です。 みなさんは、メンバーと会話するときに、留意していることはありますか?
部下が話しにくそうだと感じることはありませんか?
ここでは、上司であるみなさんが、メンバーと会話するときに、おすすめの「雰囲気づくり」術について説明します。
雰囲気づくりの目的とは、メンバーが上司に対して安心して会話を展開できることです。

【部下が自主的に語りだす雰囲気づくり術とは?】

  1.メンバーの話を聴いている。その姿勢を見せること
  2.メンバーが説明した内容を、上司としてメモを取ること。
  3.メンバーと上司の関係ではなくて、We(わたしたち)という空気をつくること。

盲点だったのは、2.のメモをすることでした。
短時間で打合せを終えようと、上司が一方的に話す/メンバーがひたすら聞いているという状況も少なくありませんでした。
上司のみなさんが、メンバーが語る内容をメモをすることは、メンバーの「真剣に話を受け止めてくれている」という
安心と信頼につながります。

4.さいごに

今回は、「生産性マネジャーの教科書」の本を参考に、チームメンバーの自主性を高めるために上司として出来ることは?
という視点で執筆しました。

ランドスケイプでは、1on1の実践などでチームメンバーの自主性を引き出すような取組を行っています。
もう既に、取り組まれている内容もあるかと思いますが、なかなか上手く実現できてない。部下の自主性を引き出すには
どこから手をつけてよいのか・・・、これまでのやり方以外マネジメントを試したい・・・ という方には
参考にしていただけるヒントが散りばめられています。

この時期、新入社員の受け入れや組織編成などで新しい出会いも多いことだと思います。
『部下を伸ばす、生産性マネジャー』として是非参考になる情報となれば幸いです。

株式会社ランドスケイプセミナー事務局
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