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09年10月06日

NUMB3RS

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R0015872.JPG「数学で犯罪を解決する」キース・デプリン/ゲーリー・ローデンを読みました
 
 これはスカパー!FOXで放映している「NUMB3RS」天才数学者の事件ファイル」シリーズから使われている数学を説明した本。
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/576
 

 平易とはいえども数学モノだけに、TVを何作か見てから読んだ方が理解しやすいだろう。少なくとも私はそうでした。 特にシーズン1の一作目「数字がすべて」はシリーズ全体のキモだし最も面白いのでこれだけでも先に見ておくべき。 ここは本の第一章「ホットゾーンを発見:犯罪の地理的プロファイリング」に興味深い解説がある。 もっとも第二章以降はTVシリーズとは相関するわけではないけど。

 兄でFBI捜査官の主人公に、天才数学教授の弟が協力する という刑事モノとか 推理小説でよくある構成だけど問題ない、というかそうでないとTVシリーズは継続できない設定だから仕方ないんだろう。 さらに兄弟とも二人のそばに 微妙な感じの女性パートナーがいて お互いの気持ちが通じ合わないのが続くのも、たまに周囲からせかされてデートみたいな雰囲気が・・ダメになって・・ありがちだけど長期ドラマの文法としての基本なんかな。

 それよりも引退した父親がやたらと絡み、少年期に母を亡くした兄弟に父親という男三人のユダヤ人家庭がドラマ軸にもなっている。 まったく西海岸らしい明るさのないところが今風なんだろうか・・  この父親役が「インディペンデンス・デー」の主人公の父親役ままで、父子のチェスまで同じようなグチを言うのもオマージュでもないだろうけど 監督が・・

 TVシリーズはともかく 本はマーケティングに興味のある人にはお勧めだ。 前述の第一章はGISと統計を組み合わせた手法で、それからデータマイニング、その応用のニューラル・ネットワーク、顔面認識、未来予測など・・参考になるアイデアがある。

 経営本としては暗号、ネットワーク理論、なかでも面白いのがTVシリーズ「盗まれた核廃棄物」で容疑者三人を自白させるのに囚人のジレンマの逆をとって独房でなく集めてリスク評価という概念をでっち上げて告白させるところ。これは本でも「囚人のジレンマ、リスク分析、対テロ対策」で論じられている。

 まあDNA、指紋、筆跡分析などはあまりビジネスの役に立つ章ではないから、ミステリに興味のない人は飛ばしたらいいだろう。  

 それでも著者のこだわりなのか、数式とか 意味不明な記述(これは私の理解不足だろうが)な数ページを我慢すれば、トイレ以外は気持ちよく読み抜ける本です。

 

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