
10年01月04日
悪魔のビジネスモデル
CEOブログ
さきほどの 時事通信のニュースですが、 「イネ開発で民間参入を後押し=品種提供や共同研究-農水省」
農林水産省は、国や公共機関の独占状態にあるイネの品種開発・育成分野で、民間企業の参入を後押しする。未活用品種の利用を呼び掛けたり、イネのゲノム(全遺伝情報)の共同研究への参加を促したりし、早期の商品化を支援。国際的に優位なイネの研究分野で一層の競争力強化を目指す。
独立行政法人の農業・食品産業技術総合研究機構は今年、品種登録されているが商業生産に至っていないイネの種子10種程度について、特性など詳細なデータ提供を始める。国内最大の農業研究機関による初の取り組みで、契約すれば企業は種子を使用できる。「眠っている品種を産業化につなげてほしい」と同機構。
国内で流通する主食用のコメは現在、約200銘柄あるが、民間育成は20にとどまっている。食料の安定供給の観点から、戦後、国主導で研究開発が進められてきたからだ。
しかし最近は、遺伝子などの解析技術で官をしのぐ企業が登場。三井化学の「みつひかり」は一般品種に比べ収量が4割多く、日本モンサント(東京)の「とねのめぐみ」は食味の良さや、背丈が低く倒れにくい特性を売り物にしている。
農水省は「食料・環境問題の解決に貢献するイネの開発にはオールジャパンで取り組む必要がある」と強調している。(2010/01/03-16:34)
正月からこんなこと言っていていいのですか、赤松大臣。 コメですよ。
米国の農業ビジネスにモンサントという巨大企業があります。 かってベトナムの枯葉剤で多くの奇形児を出し、種子の独占とか、強引な商法で悪名が高い。 とくに遺伝子組換え種子では環境保護団体から目の敵にされている会社です。
数年前、私に愛犬がいた頃、週末は田舎暮らしをしていました。 小屋の前にため池があり、土手が散歩道でした。ところが高原でも夏は暑い。翌週には雑草だらけに・・・
エンジン式の草刈機で刈ってみると、犬が寄ってくると危険だし、手元を誤ると小石が飛んできます。 だいいちうるさくて仕方がないです。 運動を兼ねて草刈バサミやカマを使ってると、一時間で疲れるし腰にくる。 それでも翌々週はもうダメになります。 バーナーも夏の水分含んだ草に効果はいまいち。
近所の農家に教えてもらったのが除草剤でした。 昔、実家の庭で使ったら、何時までも独特の臭いが残り、翌年にまで草も花も生えなかった怖い思いがある。 隣人は「いや最近のは違う」
紹介されたのがモンサントのラウンドアップでした。 原液を水で薄めてスプレー容器にいれて、狙う雑草の葉にふりかけます。 葉からアミノ酸類似の薬物が根にいき水分の吸収を防ぐ、根から枯れるだけにそのシーズンでは雑草はなくなる、選択式なので花とか芝生を避けることができる、アミノ酸成分なので誤って土とか池面に落ちても分解される。 まさにいいことずくめで、ラウンドアップというのは製品名ですが、特許が切れているのでグリホサート成分は他社からもジェネリック製品が多数出ています。
実際に使ってみると実用的で手放せなくなりました。 よく有機とか農薬不使用という野菜とか果実があるが、私には信じられない。 農家の労力は十倍以上だろうし、その割に価格が十倍でないのが不思議ですから。
本当に恐ろしいのはここからです。
細かくスプレーで葉に当てれば選択式ですが、全ての植物が対象なので非選択式なのがグリホサート。 それでは生産業としての農業としては手間がかかりすぎます。 さきほど土中に落ちれば分解すると書いたように、土の成分に似た遺伝子を組み替えた種子があればグリホサートで枯れる対象外になります。
モンサントの遺伝子組換え開発で最も成功したのが大豆の種子でした。 大豆の種子には土中の成分に似た遺伝子でグリホサートを無効にして、さらに自殺遺伝子を組み込むことに成功しました。 これによって農家は毎年モンサントから大豆の種子を購入しなければならなくなりました。 農家の知恵は刈り取った種子の一部保存して翌年にそれで撒くこと、かって種子は文字通りタネでありネタなのでした。 モンサントは農家のその伝統をも破壊する。 祖父の知恵なんて要らないのだ。
(遺伝子組換え技術でなぜか大豆がよく事例に出てくる理由がこれです。コンビニかスーパーで豆乳か豆腐の表示を参照)
モンサント社にとってラウンドアップの特許が切れていくらジェネリック製品が出まわっても平気です。 むしろグリホサートが普及するほど遺伝子組換え大豆の種子が売れる。 これこそ、まさに悪魔のビジネスモデルではないでしょうか。 安くコピー機やゲーム機を売って、トナーやゲームソフト(コンテンツ)で儲けるなんていうビジネスモデルがむしろ良心的に思えてきます。 無料のブラウザを普及させてOSで儲けるのもまだましな方かも。
モンサント社の悪魔のビジネスモデルに近いのは何でしょうか。 おそらく中毒とか常用とか依存症に近いモデルかもしれません。
・酒とかタバコを売りながら、健康食品も売る会社。
・無料検索サイトでネット中毒に。
・娯楽産業。
・カジノホテル。 豪華な部屋は無料だがTVも冷蔵庫もない。 喉が乾いて退屈すれば一階のギャンブル場に行くしかない。 そこでのドリンクはすべて無料。
・国家。


