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2013年04月26日

 営業部の池田です。香港で開催されたInterDirect Networkのカンファレンスに参加してきました。

 InterDirect Networkは、1988年にカナダのモントリオールで設立された団体で、顧客のダイレクトマーケティングやデータベースマーケティングをサポートする世界各国の企業が参画しています。ひとつの国で一社のみが参画できる、という形態をとっており、組織の独立性を重んじている点が特徴的です。

 設立の背景としては、グローバルにマーケティング展開を希望する企業があった際に、ローカルにしか拠点を持たない企業は、たとえ自国で質の高いサービスを提供していたとしても、顧客のグローバル展開に対応できない。どうしても世界各国に拠点を持つ大手広告代理店に勝つことができないという状況があったようです。そこで、顧客のグローバル展開を前提に、その領域のスペシャリストとしてグローバルにネットワーク化したのが現在の組織の姿となります。

 年二回、いずれかのメンバーがホスト役となり今回のようなカンファレンスが開催されます。今回は、香港・中国エリアを担当するDatatrade(データトレード)がホスト企業で、オーストリア、ベルギー、フィンランド、ドイツ、インド、カザフスタン、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ルーマニア、セルビア、スウェーデン、スイスのメンバーが参加していました。

 二日間の開催期間中、メンバーが各国でサポートしているマーケティング活動についてのプレゼンテーションや、外部からゲストスピーカーを招いてのセッション等、朝から晩まで予定がびっしりと埋められていました。今回、アジア市場のダイレクトマーケティングやCRMを支援するグローブリンクの近藤社長と私はゲストスピーカーとしての位置づけで、日本の市場や利用可能なサービスについて話をさせてもらいました。

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 一日のセッションが終了すると、夕食をとりながらメンバー同士でのさまざまな情報交換がなされました。各国のマーケットの状況や自社が取引している企業がどのような業界が多いのか、どのようなことを求めているのか等、それぞれの国の事情が色濃く反映された会話となりました。

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 こうした年二回のカンファレンスは、データベースマーケティング関連サービスの知識を吸収する場として有効なだけでなく、メンバー同士が実際に会い、お互いに対する理解を深めることで、いったんプロジェクトが立ち上がった際のコミュニケーションを容易にするという効用をもたらします。現実に、大手企業のグローバルプロジェクトを大手エージェンシーとのコンペで勝ち取ったことも何度かあるそうです。

 InterDirect Networkのメンバーは非常に勤勉です。今後も、今回お会いした方々との交流を通じ、弊社のクライアントの皆様に新たな提案を行っていくことができればと考えております。