2010年10月29日
こんにちは。マーケの高木です。
先日より、もう冬のような気候ですが、暦的には秋ですね。秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、そして、芸術の秋です。そしてちょうど、来週11月3日は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ための文化の日です。(もともとは、明治天皇の誕生日「明治節」であり、日本国憲法公布の日ですが)
そんな文化・芸術の季節であるこの時期に、東京都では東京都教育委員会の呼びかけで「東京文化財ウィーク」なるものが実施されております。都民が文化財と触れ合う機会を作るために毎年実施されており、今年で13回目になります(今年の開催期間は10月1日から11月30日までの2カ月間)。この催し物の見どころは、10月30日(土)~11月7日(日)の9日間だけ、通常公開していない文化財が期間限定で見ることができることです。そこで、今日は、そのうち(個人的に)面白そうなものを5点ご紹介します。
①日本ハリストス正教会教団復活大聖堂(ニコライ堂)
1891年竣工で、鹿鳴館の設計者で有名なコンドルが設計したとされる、国の重要文化財に指定されるギリシャ正教会の聖堂が、11月4日(木)13:00~15:30の間だけ、通常拝観料300円かかるところを、無料で見学することができます。
アーチ構造で架かる緑色のドームが美しいです。千代田区神田駿河台、JR御茶ノ水駅か、地下鉄千代田線新御茶ノ水駅からすぐです。
<写真①ニコライ堂>
②増上寺経蔵
東京タワーの足元、芝公園に境内を構える、浄土宗大本山の増上寺では、11月5日(金)と6日(土)の二日間、12:00~15:00の間、無料で経蔵を特別公開します。
増上寺境内の南東に位置する経蔵(名の通り経典を宝物する蔵)には、徳川家康が寄進した経典を収蔵する輪蔵が納められています。輪蔵とは、回転させることのできる書架が八面に張り合わされたもので、期間中見ることができます。
<写真②大殿>
③根津神社
東京大学本郷キャンパス北端に隣接する根津神社では、重要文化財指定の社殿の特別拝観を11月2日(火)、4日(木)、5日(金)の3日間(10:00と15:00の2回、拝観料300円)実施しております。
1900年ほど昔に日本武尊(ヤマトタケル)が創祀したと伝えられる古社で、江戸時代に建立された朱色の美しい社殿が見どころです。
④大国魂神社本殿
出雲大社と同じ大國魂大神を祀る、府中市の大国魂神社では、都の指定有形文化財である本殿と重要文化財の木造狛犬を公開しています(本殿は期間中6:00~18:00、狛犬は10月31日(日)、11月3日(水)、11月7日(日)の3日間10:00~16:00)。
11月7日には酉の市が開かれ、商売繁盛の神符熊手が頒布されるそうです。
⑤重要文化財3橋めぐりと勝鬨橋橋脚内見学
道路橋として初めて重要文化財として指定された、隅田川にかかる清洲橋・永代橋・勝鬨橋の3橋を見学できるツアーが11月26日(金)に開催されます。
吊り橋の清洲橋、アーチ橋の永代橋、可動橋の勝鬨橋と、3橋3様の美しさを楽しめます。特に清洲橋と永代橋は、関東大震災復興時に作られたもので、鋼材の接合にはボルトではなくリベットが使用されていて、均等に並んだ丸いリベットが芸術的です。
参加には、NPO法人東京シティーガイドクラブへ11月15日(月)までに往復はがきにてお申し込み下さい。
<写真③勝鬨橋>
今年の文化財ウィークでは、約450件の都内の文化財が公開されています。面白いものがないかとパンフレットを見ていましたが、268件もの公開事業が掲載されており、都内にこれだけ多くのスポットがあるということに驚きました。
パンフレットはネットでも見ることができますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。お住まいの地域に、今まで知らなかった文化財があるかも知れません。
パンフレットは以下のサイトで閲覧頂けます。
http://www.syougai.metro.tokyo.jp/sesaku/week.html
記:高木