BLOG BLOG MDM(マスターデータマネジメント)。効果的な運用を行うための3つの視点とは?<入力編>

2016年06月27日

データマネジメント

1.顧客データベースの重複。どんなデメリットがある?

部署や担当者で別々に管理、運営している顧客データベース。 この顧客データベースを1つにする、すなわち統合して顧客管理の精度を高めようとした場合、必ず発生する課題があります。それは、重複した顧客データとその取り扱いについてです。

顧客データが重複している状態は、取引履歴が一元化されていないため、正確な顧客分析が出来ないというデメリットにつながります。 また、顧客データが重複している状態は、データベースからの検索、表示プログラムに負荷がかかるというデメリットも存在します。 そのため、可能な限り重複データを少なくする運用が重要となります。


2.MDM(マスターデータマネジメント)を実施するうえで、顧客データベースの重複をなくす。「3つ」のプロセスとは?

顧客データベースに重複が多い場合のデメリットについて説明しました。具体的には、顧客データベースを分析するにあたって、取引履歴が一元化されていないため、 低い精度のアウトプットになってしまうというものです。この記事では、顧客データベースの重複を可能な限り発生させない顧客データマネジメントについて説明します。

顧客データマネジメント、すなわち重複を発生させないで、綺麗な状態で顧客データベースを保持するためには「3つ」の視点がポイントとなります。

【顧客データベースの重複をなくす。「3つ」の視点とは?】
①顧客データベースの入力/入り口を工夫する。
②保有している顧客データベースを工夫する。
③顧客データベースの出力/出口を工夫する。


3.顧客データベースの入力/入り口を工夫する

顧客データマネジメントを実施する、すなわちの顧客データベース重複を可能な限り発生させないためには、3つの視点が重要であると説明しました。 まず、3つのうちの1つめである「(1)顧客データベースの入力/入り口を工夫する。」について説明します。実行方法は大きく3つあげることができます。

【実行方法】
(1)入力画面の仕様を変更する

顧客データベースを入力する担当者が誤解をしない入力画面、デザインにすることが有効です。具体的には、選択式/プルダウン仕様にするなどが対策の1つです。

(2)特定の部署にマスター登録の権限を与える

顧客データベースの入力を行う部署が複数存在する場合、かつ入力ルールが異なっている場合、顧客データベースの重複が発生しやすくなります。 したがって、特に「マスター」と呼ばれる自社で重要なデータの入力にあたっては、特定の部署にだけ権限を与えることが対策のひとつとなります。 企業によっては、マスター登録チームという名称で個別の組織をつくり運営しているケースもあります。

(3)入力作業のマニュアルを簡素化する

顧客データベースの入力作業において、マニュアルを作成し運用している企業も多いです。 しかし、多くの場合は現場でマニュアルが活用されていません。 もっといえば、マニュアルが見られることなくデータ入力されているケースがほとんどです。 マニュアルの目的は、すべてのデータ入力者が正しい入力作業を行うことです。 したがって、マニュアルは、データ入力者が正しい判断ができる状態であることが望ましいです。 文章を少なくし、ビジュアルを多くする、ならびにBefore(入力前)/after(入力後)を対比させて表示することが有効です。


4.顧客データマネジメント。おすすめは「入力画面」の仕様を変更する

顧客データベースの入力作業において、顧客データマネジメントを実現するために3つの実行方法があることを説明しました。 がおすすめしたいのは、3.(1)入力画面の仕様を変更する です。

(当社が提供している「かんたん登録」は、顧客情報の入力を自動反映します。)
https://usonar.co.jp/kantan.html 顧客データ

3.(2)特定の部署にマスター登録の権限を与える を実行する場合について考えてみましょう。 業務フローの変更、それを順守させるためのマニュアル作成や研修など相当の負担が発生することがわかります。

3.(3)入力作業のマニュアルを簡素化する を実行する場合について考えてみましょう。マニュアルを簡素化するためには、相当の事務処理工数が必要です。 また、3.(2)同様に新しいマニュアル/業務フローを理解してもらうための研修が必要です。

このように(1)(2)(3)3つの実行方法を比較して検討してみると、顧客データベースの入力プロセスにおいて顧客データマネジメントが実現しやすいのは(1)入力画面の仕様を変更する であると判断することができます。

ランドスケイプでは、顧客データベースの入力プロセスで重複が発生しない仕組みを提供しています。それが「かんたん登録」です。 顧客データベースを自動反映する入力フォームとなっています。
(かんたん登録の内容はこちらからご覧ください。)


MDM(マスターデータマネジメント)。 効果的な運用を行うための3つの視点とは?<保有データ編>

MDM(マスターデータマネジメント)。 効果的な運用を行うための3つの視点とは?<出力編>