BLOG BLOG エクセルでの名寄せ処理と外部委託の名寄せ・データクレンジングの比較

2016年06月20日


1.効率的な営業を「妨害」している顧客データの「実態」。把握していますか?

『すばらしいパッケージ(CRM/ERP/SFA)を導入したものの、 元となる取引先情報が分散されているため、本来のパッケージの 費用対効果が実現できていない。』

『パッケージ内部に保持している顧客情報。名寄せができていないため、 企業情報が重複データとして登録されている。結果として、 営業活動の重複/ムダも発生している。』 という課題、お悩みをよく伺います。

御社の顧客データの実態は、どのような状態になっていますでしょうか?

顧客データの名寄せ/データクレンジング

2.顧客データの整備。エクセルでの名寄せ処理。前提と限界は?

「名寄せ」と検索すると、関連キーワードに「エクセル 名寄せ 」や「Excel 名寄せ」が表示されます。このことからも、エクセル/Excelで顧客データを整備する、名寄せをすることを考えている方が多いのはないでしょうか?

(Excel(エクセル)での名寄せ)

Excelで名寄せを行う場合は、顧客データの表記が統一されている事が前提となります。

住所や電話番号などのデータが完全に一致している場合、名寄せは容易です。しFかし、住所や電話番号の書き方が異なる場合、このままの状態ではExcelでは名寄せできないケースがあります。 全角を半角にする、半角を全角にする等は可能ですが、データそのものの表記が異なる場合は、重複データであると判断し、名寄せを実行することができません。

例えば、BtoCの場合、ログインIDを設定しなければならないショッピングサイトでネットショッピングをし、しばらく期間があくとIDを忘れてしまい、新たにIDを発行して買い物をすることがあります。 その際にも、住所のマンション名を記載したりしなかったり、A棟と書いたり A105などと書いたり、市町村合併などがあり、表記がバラバラになることがあります。 氏名の「斉藤、齊藤、斎藤」のような異体字の取り扱いも厄介です。そうなると、いくらルールを決めても、重複の判断は難しくなってきます。

BtoBの場合、営業担当者が営業支援ツール(SFA)に登録する企業情報の表記ゆれが問題となるケースが多くあります。 例えば同一企業を「NEC」「日本電気」と記載したり、「キャノン」または「キノン」と登録することによる「重複登録」です。 これらの「重複登録」は、人の手で入力される限り、ルールを設けても正確に登録することは難しいのが現状です。

3.顧客データの整備。エクセルでの限界。データクレンジングツール、名寄せツールで「出来る/出来ない範囲」とは?

Excelでは処理できないデータ条件があること説明しました。具体的には、表記のゆれです。この表記のゆれを改善できるのが「データクレンジングツール」や「名寄せツール」です。

データクレンジングツール、名寄せツール)

データクレンジング名寄せツールで対応できる範囲は、「全角/半角・法人種別の統一」、「漢数字の統一」、「記載漏れ等の補正」、「通称名」、「市町村合併」などです。

データクレンジング名寄せツールでは、以下のような対応が可能です。

「全角/半角・法人種別の統一」・・・㈱ランドスケイプ→(株)ランドスケイプ
「漢数字の統一」・・・札幌市中央区北6条西→札幌市中央区北六条西
「記載漏れ等の補正」・・・ 東京都西新宿→東京都新宿区西新宿
「通称名」・・・山県郡高富町サガ5-10→岐阜県山県市佐賀5-10
「市町村合併」・・・ 水沢市→奥州市           など・・・

随分データが綺麗になったように思います。これで問題なさそうにも判断できますが、データクレンジングツール、名寄せツールでは『名寄せができない範囲』が存在します。 それが、『時間とともに変化する情報』と『略称名や誤記名で登録された情報 』です。

4.顧客データの整備。「データクレンジングツール」「名寄せツール」の限界。企業情報提供ベンダーに外注するメリットとは?

データクレンジングツール、名寄せツールといったソフトウェアでは解決することができない表記のゆれがあることを説明しました。

また、その内容とは『時間とともに変化する情報』『略称名や誤記名で登録された情報』であることも説明しました。

この章では、これらの情報が具体的に何を指すのか?について紹介します。下記に記述する「表記ゆれ」は、企業情報提供ベンダーが提供する「名寄せ」技術を採用することで対応が可能となります。

1)顧客データの整備。企業情報提供ベンダーに外注するメリット ~「時間とともに変化する」情報に対応ができること。~

「社名変更」・・・ (株)三住商事 →(株)ミスミ
「移転」・・・ 港区赤坂2-17-22 →港区赤坂9-7-3
「統廃合」・・・ 住友建設(株)・三井建設(株) →三井住友建設(株)
「倒産・解散・閉鎖」

2)顧客データの整備。企業情報提供ベンダーに外注するメリット ~「略称名や誤記名で登録された」情報に対応ができること。~

「略称 社名」・・・NEC(株)、NECニホンデンキ(株)、ニッポンデンキ(株)、ニホンデンキ(株) →日本電気株式会社
「誤記 社名」・・・キャノン(株)→キヤノン株式会社

3)顧客データの整備。企業情報提供ベンダーに外注するメリット ~まとめ~

顧客データクレンジング

時間とともに変化する情報の他、「略称や誤記」でも名寄せができて初めて、複数ツールの情報が連携され、 導入したパッケージ本来の費用対効果が発揮できるようになります。

正確な名寄せを行うためには、下記の条件を満たしている外部の事業会社に委託することも有効です。

① 辞書として活用できる企業情報が多いこと。
② 過去の企業情報も蓄積し保有していること。
③ 通称、略称、誤記、ドメイン情報、固定IP情報などのナレッジを保有していること。

5.ランドスケイプの独自アルゴリズムを活用した名寄せとは?

名寄せ/顧客データクレンジング

ランドスケイプでは、『 日本最大820万拠点の企業情報 』を独自構築しています。 独自構築で培ったノウハウをもとにクライアント企業にデータクレンジング名寄せ、エンハンス(顧客データの有効活用)、 顧客分析を実施しています。 過去情報の蓄積や略称名、誤記名の情報、ドメイン情報も保有しています。詳細はここでは記載できませんが、様々な名寄せアルゴリズムを活用して、精度の高い名寄せを実現しています。

また、ランドスケイプが保有する法人820万拠点の事業所データを網羅するマスターデータLBC(Linkage Business Code)であれば、 事業所を含めた企業系列などでのグルーピングなど、顧客基盤となるインフラ整備の効率化が可能です。

さらに、顧客データ統合ツール「uSonar」であれば、複数経路の情報をリアルタイムに統合し、 効率的なマーケティングに欠かせない企業属性(業種や売上高、利益など)もリアルタイムに付与したり、『時間とともに変化する情報』の更新も実現します。 セールスフォースオートメーション(SFA)やマーケティングオートメーション(MA)ツールとの連携も可能ですので、ぜひお気軽にお声がけください。


<関連サービス>
・名寄せ https://usonar.co.jp/service/dcln/
・LBC https://usonar.co.jp/service/lbc/
・uSonar https://usonar.co.jp/service/usonar/


マスターデータ管理。データを名寄せ/統合/連携させるメリットとは?
営業1,300名。顧客データの名寄せ/統合で実現した「行動管理」。kintoneとuSonarの活用とは?